この作品について

 人権の保護や促進に多大な貢献を果たしてきた国際連合創設70周年を記念して、このビデオでは、世界人権宣言及び国際人権諸条約が自分たちの身近にある人権課題とどのように関わっているかを国際的な視点から考えるために、4つの人権課題とそれぞれに関連する条約を資料映像や写真、事例の再現ドラマなどで紹介しています。

 世界には、性別や人種、肌の色の異なる人々、大人や子ども、障害の有無など、一人ひとり違いを持ったたくさんの人たちが暮らしています。すべての人々が幸せに暮らせるように、私たち一人ひとりが相手の違いを認めつつ、同じ一人の人間として、相互に尊重し合うことの大切さを一緒に考えていきましょう。

概要版(プレビュー版)
 内容を簡単にご紹介する概要版をご覧いただけます。

ビデオの構成

国連の人権への取り組み(世界人権宣言と国際人権諸条約)【5分】

 国際連合(国連)は、人権保障が平和の基礎になるという考え方から、すべての国が達成すべき基準として、1948年に「世界人権宣言を採択しました。この宣言は、世界で人権が尊重されるようになるきっかけとなりました。

女性の人権(女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約)【9分】

 人は誰でも、人として尊重され、それぞれにふさわしい環境の下で人間らしく生きる権利を持ち、これは男性であろうと、女性であろうとすべての人に平等です。女子差別撤廃条約は、女性に対するあらゆる差別をなくし、男女の完全な平等を達成することをめざしています。

子どもの人権(児童の権利に関する条約)【7分】

 子どもも一人の人間として大切にされ、生きる権利を持っています。ところが、世界では、そのように扱われていない子どもたちもまだたくさんいます。児童の権利条約は、子どものこうした権利を最大限に尊重し、あわせて、さまざまな配慮をすることを求めています。

障害のある人の人権(障害者の権利に関する条約)【9分】

 障害のある人は、長い間、社会から保護される存在と見なされ、本来持っている自分で人生を選択し、決定する権利は軽視されがちでした。障害者権利条約では、障害のある人の社会参加の妨げとなる様々な障壁(バリア)を取り除くために合理的配慮を行うよう求めています。

外国人の人権(あらゆる形態の人種差別の撤廃に関する国際条約)【6分】

 人種や皮膚の色、民族、言語、宗教などが違うという理由で多くの人々が差別されてきました。人種差別撤廃条約は、すべての人間がもっている人権及び基本的自由の平等を守るために、民族や皮膚の色などによる差別を含め、あらゆ形態の人種差別を撤廃することを定めています。